プロが教える!!新築物件の購入ガイド!!

今、住宅の資材単価が高騰を続けています。そこに人件費の高騰も重なり、住宅の単価が約1.3倍になっています。 そんな中、新築分譲住宅や中古物件の需要が伸びつつあります。いつの時代も賢く安くは重要な検討材料ですよね。でも、買うのであれば、安くて質の良いものを見極めて購入したいものです。そんな皆様に、今回は物件の選び方や重要なチェックポイントなどをまとめましたので、是非読んでいただいて参考にしてください。

物件の契約をする前には、物件の内見を行います。皆さんはその建物について、どこまで知っていますか?外観や所在地で決めていませんか?もちろん立地や外観も重要なファクターとなりますが、この先何十年もその物件と付き合うためには、いろいろ確認しておいたほうが間違いありませんよね。

ここではその際にチェックした方がよいポイントを紹介します。

1.着工中の物件を確認する。

現場の風景

どこの建築会社も、着工中の物件は見学できます。注文住宅も建売住宅も全てです。

欲しい物件が完成していたとしても、ほかに着工中の物件がほとんどの会社で存在するはずです。

その物件を見せてもらいましょう。

 

どんな基礎工事をしているのか?壁の中身はどうなっているのか?どんな施工管理をしているのか?などなど…。

施工中も物件が整頓されていてきれいな現場であれば、やはり仕事も丁寧ですし、そこの監督(責任者)もしっかりとした管理を行っている確率が上がります

 

オープンハウスやモデルルームがきれいなのは当たり前で、実際、問題は現場に表れています。

 

材料に関しても、どんな断熱材を使っているのかなどまでしっかり確認することが大切です。

2.周辺の調査はしっかり自分の目で。

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物件を下見する際、物件の周辺をできるだけ歩いて、自分の目で環境をチェックしてください。

特に重要なのは、騒音や悪臭のチェックと必要な生活関連施設の調査です。 騒音のチェックは念を入れて行いましょう。

 

駅周辺や駅までの間にスーパーやコンビニ、クリーニング店、金融機関等に加え病院や普段使う施設があるかもチェックできればさらによいでしょう。

 

騒音については、平日は、近隣の工場からの騒音や学校からの音が気になるが、週末は静かということもあります。

 

また昼間は静かでも、夜になると近くの幹線道路の騒音が響くこともあります。

できれば物件に入居を決める前に、昼と夜、平日と週末のように2回以上は現地でチェックしたいものです。

 

同様に、においもチェックしましょう。例えば、物件の裏手の川から悪臭がするというケースもあります。

 

こうした物件の周辺環境は、入居してはじめて判明することが多いのですが、入居してから後悔しないためにも十分にチェックするべきです。

3.日照のチェックも忘れずに

checkpoint_preview_2

物件を下見するとき、窓がどの方角を向いているかという点は意外にチェックしにくいものです。

 

よく言われるように、東向き、南向きが、日当たりのよい方角ですが、下見の際に方角を正確に知るのは難しいので、下見の後に住宅地図で部屋の向きをチェックすることをおすすめします。

 

東向き、南向きの窓がある部屋でも日当たりがよいとは限りません。例えば、部屋に接するような建物が隣にあるケースも多いでしょう。

 

また、少し離れたところに高いマンションなどがあり、カーテンを開けると部屋の中が見えてしまうケースもあります。

下見の際に、実際に窓の外を見て、周囲の状況をチェックしてください。

5.営業担当者との確認。

上棟後

購入の大切な要素になるのは、その営業担当者さんの雰囲気や会話の中にもあると思います。もちろんしっかりとし説明があるのは当たり前ですが、

営業さん達も研修においてこう説明するようにと言われていますので、決められた説明を繰り返す営業さんも多いのが事実です。

 

普段なかなか出ないような質問等であれば、なおさら返答に困り顔になるようなケースも多々あります。

 

もちろん確認後の返答と言ってもらえれば間違った返答はないと思いますが、中にはその場で見当違いなことを言う営業さん達も存在します。

 

これがのちに、トラブルとなって迷惑をこうむってしまうのは購入者ですからたちが悪いのです。

 

質問事項などがあれば、しっかりメモを取り要点をつかんで話してくれる営業担当者を選びましょう。高い買い物をするのですから、

営業担当者も選ぶことがトラブルの無い、良い取引となることと思います。

5.アフターサービスの確認。

住まいの保証書

最初に段階で、アフターサービスの基準について確認しましょう。

各社それぞれに基準や年数が違います。その上、リフォームや修繕についても当社を通してやらないと保証から除外するなどの基準に

なっていたりします。ご自分の好きにリフォームできなかったなんて話もよく聞きます。

 

もちろん、構造や性能を損ねるようなリフォームをする場合は致し方ないのですが、些細なリフォームまでその会社でやるように設定されているアフター基準を設定している会社かどうか

確認してください。

 

不必要な検査費用、メンテナンス費用と支払った後で、そのリフォーム料金も割高になってしまう恐れがあります。

6.建物の性能をしっかり知る

住宅性能評価書

この建物の性能維持期間はどのくらいだろう?近所で火事が起きたときはどうかな?大きな地震には耐えられるかな?などなど・・・

住んでから知るのと、住む前に知るのはもちろん後者ですよね。

 

でも、実際にお隣さんで火事が起きるなんてことはなかなか無いのですが、実は壁の材料によっては耐火時間が設定されていたりするんです。

「この物件の外壁は60分耐火のサイディングです」とかそんな説明を聞いておきましょう。構造や素材によっては火災保険料にも影響します。

 

そして何より、建築確認というものをとって建物は建設されるのですが、その建築確認は最小限の基準となっています。

 

震度6では倒壊しないけど、震度7では倒壊する可能性があるんです。

 

建物の性能についてのガイドラインが実はあるんです。「住宅性能評価」この制度を利用して建てられている住宅はより明確にその性能が表示されています。

 

「極めて稀に100年に一度発生しうる地震力の1.5倍の力に対し崩壊倒壊しない程度」などの評価を受けている物件になります。

いわゆる耐震性能についての評価です。ひと昔前のマンション性能偽装事件に端を発し、国土交通省が作った制度ですから安心ですよね。

 

耐風性能やその他の評価についてもされています。新築住宅の通知表のようなものですね。

 

この制度によってより明確に建物の性能が分かるようになりましたので是非参考にしてみてください。